薪ストーブを設置するためには、ストーブが発する輻射熱を遮断するための炉台、炉壁が不可欠です。
特にAR-950などの輻射式のストーブには不可欠ですが、市販のレディメードやオーダーメードを使うとかなり高価ですし、ありきたりで興ざめしてしまいます。
そこで薪ストーブオーナーは趣味と実益を兼ねて自作してしまうパターンが多いです。
古風にレンガを積んで作ったり、比較的軽量で手軽に工事できるALCを使ったり、さらに手軽にはケイカル板を二重に使って炉壁にしたりと皆さん色々工夫されています。
レンガ製は風情があるのですが工事に手間がかかるのでせっかちな私には向きません。
この写真の床は板張りのように見えますが、セメント製の床なので大量のレンガ+薪ストーブの加重に十分に耐えることができます。
管理人のリビングは完全な木造作りの床なので、過度の重量を架けると床がへこんだり、抜けてしまう可能性があるのでレンガ製の炉台・炉壁は避けたいところです。
AR-950は重量が138kgあります。
鋳鉄製の薪ストーブとしては平均的な重さなのですが、ストーブ単重だけでも床がたわみそうな不安があります。
そこで、床下に潜ってこれでもかというくらいに束を入れて床を補強しつつ、炉台路壁の材料はALCを使うことにしました。
ALCは軽量発砲コンクリートといわれ、コンクリート内に空気の泡を閉じ込めて軽量化と断熱性、耐火性を高めた外装材です。
レンガなどと比べ、同じ体積で発揮する断熱性、耐火性の高さは実証済みでまさに薪ストーブの炉台・炉壁向きの材料なのですが、その重さには閉口しました。
ALCは軽量発砲コンクリートということで、発砲スチロールとまではいいませんが、軽々と持ち上がるイメージがあったのですが、どうしてどうして・・・
面積180cm×60cm、厚さ5㎝の一枚物で重さは60kgほど・・
良く考えれば軽量発砲とはいえ、所詮はコンクリート板なので重くて当然かも知れません。
値段は建材屋さんに照会すると1枚3500円程度・・
管理人の場合炉台面積90cm×90㎝で二重使い・炉壁も90cm×90㎝でこれは一重使いなので、2枚・7000円もあれば炉台・炉壁が組めることになります。
念のため、ケイカル板を敷いてその上にALCを乗せます・・ALCは幅が60cmなので2枚継ぎになります。
AR-950の輻射熱がどの程度なのか実験するために、モルタル作りの車庫で仮運転をしてみたのですが、背面の熱はかなりきますが、床の方にはそれほどの輻射はありません。
なので、ALCの二重使いはやめて、ケイカル板とALC一重でも十分だったかなと思っています。ただし、、ALC一重のみでは危険です。
床が木製のフローリングなので、ALCの2枚継ぎの隙間に火の粉などが入り込むと直接床板にふれるので火災の危険があります。
参考にされる方は、ケイカル板(90cm×180㎝)でまず一枚ものの炉台をつくりその上にALCの2枚継ぎを敷くようにしましょう。
なお、輻射熱が背面のほうが強いのに炉壁がなぜALC一重なのかと思われる方もおられると思いますが、元壁と炉壁の間には、3㎝程度の空気層を作るからです。
ALCは手軽に炉台、炉壁を組めて重宝するのですが、ボサボサなので、ビス止めができないという難点があります。
炉台は敷くだけなので 問題はありませんが、問題は炉壁・・
かなりの重量なので、安全、完璧に垂直に固定するのが難しいのです。
この難題の解決も含めて色々紹介していきたいと思います。


